2021年2月26日4 分
最終更新: 2021年4月21日
昨今のコロナウイルス問題の中、様々なデリバリー専門の飲食店業態が流行しています。
そんな中ゴーストレストランという店舗形態の出店を考える方も少なくないのではないでしょうか。
しかし現在はゴーストレストランだけではなく、それよりもさらに簡単に低コストで始められるバーチャルレストランが注目を集めています。
そこで今回は、バーチャルレストランとは一体何なのか?ゴーストレストランとの違いや開業の仕方について詳しくご紹介していきます。
ゴーストレストランの開業の準備は簡単にまとめると、以下の5点です。
①食品衛生責任者の用意
②物件の選定
③食品営業許可取得
④フードデリバリーサービスの登録
⑤開業
さらに、ゴーストレストランを始めるメリットは主に以下の3点が挙げられます。
内装費用がそこまでかからない。
デリバリー専門店としての営業は、お客様が足を運んでお店に来ることはありません。
そのため内装にお金をかける必要がなく、保健所の設ける基準に準した最低限度の内装費
用で充分対応可能です。
人件費が比較的かからない。
実店舗にお客様がこないメリットはもう一つあります。
接客、配膳が不要のためホールスタッフを雇用する必要がありません。
よって人件費は通常の飲食店経営に比べて人を雇うリスクがかからないようになっています。
宣伝コストもかけずに始められる。
Uber Eatsや出前館を使うことにより、自社での宣伝コストをかけることなく、プラットフォームがお客様を連れてきてくれます。
ポスティング等も有効ではありますが、商品画像等に力を入れることが求められるので、こちらも従来の飲食店の形と比べると、比較的広告費を抑えることができます。
まずは以下の画像をご覧下さい。
某所のとあるタイ料理屋さんでの一例です。
実際のタイ料理のお店の販売をしながら、全く別の業態での出店をデリバリーサービス上で出店しています。
バーチャルレストランとはゴーストレストランと違い、実店舗を営業しつつ、そのキッチンを共有しながら、デリバリーサービス上で別ブランドの営業をする飲食営業形態です。
ゴーストレストランとの一番の違いはやはり実店舗の収益の有無となります。
すでに飲食店を営んでいれば、バーチャルレストランは基本的に設備費用をかけずにすぐ始めることができます。
物件獲得コストや新たに雇用する人件費もかかりません。
また、Uber Eatsに関して言えば、飲食店営業許可書さえあればバーチャルレストランは開業可能です。
例えばカラオケ・スナック・漫画喫茶など本来食事がメインでないお店でも始めることができます。
ゴーストレストランを1から始めるとどうしても物件を探すコストや人を雇うコストがかかってきてしまいますが、バーチャルレストランであれば既存の人件費や設備費用を有効活用することができるので、圧倒的ローコストで始めることができるのです。
そのため既に飲食店を運営している場合は、バーチャルレストランの開業が最も簡単で、すぐに利益を生み出せる形と言えるでしょう。
ではバーチャルレストランを始めるために1からデリバリー用のメニューブランドを作る必要があるかというとそういう訳ではありません。
現在、多くのバーチャルレストラン専門のブランドがあります。
中にはバーチャルレストラン専門にデリバリーに特化したブランドをフランチャイズ展開しているモデルもあります。
【以下バーチャルレストラン専門ブランド一覧】
生タピオカ専門店OWLTEA
生タピオカ専門店OWL TEAのデリバリー専門ブランド。
タピオカドリンクという簡単なオペレーションで原価率も低く、Uber Eats上でも人気ジャンルであるタピオカのバーチャルフランチャイズブランドです。
バナナジュース専門店 BANANALABO
流行りのバナナジュース専門店のバーチャルフランチャイズブランド。
必要な設備はミキサーのみという簡単なオペレーションであるため場所も取らず、オリジナリティのある風味が特徴です。
健康志向のユーザーをターゲットにできるような場所が特に向いているかもしれません。
ゴーストレストランの開業を考えているオーナー様は、既に既存の飲食店があればバーチャルレストランを一度考えて見るのがいいかもしれません。
既存のお店を持ってないオーナー様は、ゴーストレストランの開業の仕方を参考に、考えていただくのがいいかと思います。